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書籍詳細
 
河川流域環境学
−21世紀の河川工学−
吉川勝秀著
A5・272頁 / 3850円
発行年月日 : 2005年3月
ISBN : 4-7655-3404-9
 

内容紹介
【美本ございません】
従来の水理学的な河川工学や,「河川空間」内での現象等について記した河川工学に留めず,河川空間を含む「沿川空間」や,さらに範囲を広げた「流域空間」にまで視野を広げ,これからの河川工学,河川流域工学について述べた書。歴史的な視点を持ちつつ,かつ,これからの実践的な河川整備と管理を念頭に,河川の現場等での実管理の経験も生かしながら解説。河川や流域,そして水の問題について,日本の河川のみならず,世界の河川,世界の水問題についても紹介する。
 
目次
第1章 日本の河川,世界の河川
1.1 川と都市・地域の特性―日本の川,世界の川―
1.1.1 世界の都市と川を眺める
1.1.2 日本の川,世界の川の特徴
1.1.3 川のとらえ方
1.2 川を巡る経過とこれからの課題(日本,世界)
1.2.1 これまでの時代,これからの時代
1.2.2 利根川のケース・スタディ
1.2.3 伝統的な川の価値・河川の管理
1.2.4 新しい価値について
1.2.5 自然再生の動き
1.2.6 行政への信頼性・投資能力低下,市民・地域の力の台頭

第2章 治 水
2.1 治水の理念,総合的な治水―総合治水,超過洪水対策,流域治水―
2.1.1 水災害を防ぐ
2.1.2 構造物対応:河川整備計画の実際
2.2 治水計画,治水対策のケース・スタディ―日本の事例,世界の事例―
2.2.1 比較的大きな日本の河川の事例
2.2.2 海外の大河川の事例
2.2.3 総合治水対策の事例
2.2.4 治水計画にかかわる法律,基準

第3章 河川環境
3.1 河川環境の現状,課題,施策―河川の動態,河川生態―
3.1.1 河川環境の変遷と対応
3.1.2 河川空間(場)の変遷・河道の動態
3.1.3 課題,施策
3.1.4 新しい施策としての川の自然再生(自然再生事業,自然再生法)
3.1.5 その他,河川環境にかかわるいくつかの重要な視点:自然,風景,文化
3.2 自然を内包した川づくり ―多自然型川づくりの常識化,ケース・スタディ―
3.2.1 自然を内包した川づくりへの移行
3.2.2 自然を内包した川づくりの基本事項と実際
3.2.3 多自然型川づくりのケース・スタディ
3.2.4 川の自然再生

第4章 河川構造物
4.1 河川構造物の設計―堤防等の構造物の設計思想,護岸等の力学設計,ケース・スタディ―
4.1.1 経験工学からの発展
4.1.2 主な河川構造物の設計
4.1.3 護岸等の力学的な設計
4.1.4 行政的,法律的な基準

第5章 水資源
5.1 水利用と水資源の開発・管理
5.1.1 日本の水資源にかかわる特徴と歴史的経過
5.1.2 日本の水資源の開発と管理
5.1.3 ケース・スタディ:利根川と鬼怒川・小貝川
5.1.4 世界の水資源問題

第6章 空間としての河川,流域圏
6.1 空間としての河川の利用・活用―河川空間,沿川空間,流域空間―
6.1.1 川の見方:河川空間,沿川空間,流域空間
6.1.2 「河川空間」の計画・デザイン
6.1.3 都市や地域と川:「沿川空間」の計画・デザイン
6.1.4 川と道路
6.1.5 「流域空間」で取り扱う課題
6.2 水循環系の健全化―多様な系の相互の健全化,地球規模の水問題への対応―
6.2.1 水循環をめぐる課題とその健全化(日本)
6.2.2 世界の水循環をめぐる課題と対応
6.3 自然共生型流域圏・都市と川
6.3.1 わが国における流域圏・都市の発展の経過とこれからの展望
6.3.2 水・物質循環にかかわる再生シナリオ
6.3.3 生態系にかかわる再生シナリオ
6.3.4 都市空間にかかわる再生シナリオ
6.3.5 複合的,総合的な再生シナリオ
6.3.6 考察と展望

第7章 広い意味での河川の管理
7.1 河川の管理,危機管理と情報
7.1.1 河川の管理
7.1.2 危機管理
7.1.3 河川・流域の情報
7.2 これからの河川整備と管理,河川技術者
7.2.1 これからの時代の河川の整備と管理
7.2.2 河川空間の活用,再生の時代
7.2.3 河川・流域の技術者
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