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書籍詳細
 
持続可能な廃棄物処理のために
−総合的アプローチとLCAの考え方−
松藤敏彦訳
A5・320頁 / 5720円
発行年月日 : 2004年10月
ISBN : 978-4-7655-3402-4
 

内容紹介
【美本ございません】
「リサイクルはどこまで行えばよいのか」「ごみ処理方法はどのように選択すべきなのか」「最終的にどのような姿を目指すべきなのか」といったことは廃棄物に携わる多くの人が抱いている疑問である。本書は「Integrated Solid Waste Management: a Life Cycle Inventory, 2001」を日本の実情を考慮して抄訳したもので,日廃棄物処理の総合的アプローチ,月持続可能性の概念を提示し,火豊富な事例や水都市ごみ処理技術を紹介することにより,これらの疑問に対して明確な方向性を与える。
 
目次
第1章 序論
1.1 本書の目的
1.2 廃棄物とは何か
1.3 廃棄物に対する関心
(1) 古くからの関心―資源保全
(2) 新しい懸念―汚染と再生可能資源の劣化
(3) 持続可能な廃棄物処理6
(4) 汚染
1.4 総合的廃棄物処理の目標
1.5 現在の法的アプローチ方法
(1) エンドオブパイプ的規制9
(2) 戦略的目標
1.6 環境改善の経済的コスト
(1) 外部環境費用の内部化
(2) 廃棄物処理システムにおける環境目標の設定
1.7 廃棄物処理の総合的アプローチ

第2章 総合的廃棄物処理
2.1 廃棄物処理の基本的要件
2.2 持続可能な廃棄物処理の概念
2.3 持続可能な廃棄物処理システムの特徴
(1) 総合的なシステム
(2) 市場指向性
(3) 柔軟性
(4) 規模
(5) 社会的受容性
2.4 総合的廃棄物処理概念の発展
2.5 総合的廃棄物処理へのアプローチ
(1) 全体的アプローチの重要性
(2) 総合的廃棄物処理の費用負担
(3) 廃棄物処理の計画と階層構造
2.6 途上国における総合的廃棄物処理
(1) 途上国のための総合的廃棄物処理
(2) 投棄と埋立
(3) 有機物の分別と処理
(4) リサイクルとスカベンジング
(5) 焼却
(6) 途上国における総合的廃棄物処理の効果
2.7 廃棄物処理のモデル化
(1) 過去に試みられた廃棄物処理のモデル化
(2) 総合的廃棄物処理に対するLCAの適用

第3章 総合的廃棄物処理システムの構築―ケーススタディおよび分析
3.1 ケーススタディの形式
(1) 比較の困難さ
(2) 共通の推進力
(3) 法律
(4) 地域レベルから始めるIWM
(5) システムの発展
(6) 用語の定義
3.2 パンプロナ地方
3.3 プラト市
3.4 ブレシア地方
3.5 ハンプシャー州
3.6 ヘルシンキ市
3.7 ラーンディルクライス州
3.8 ウィーン市
3.9 マルメ地方
3.10 チューリッヒ市
3.11 コペンハーゲン市
3.12 シアトル市
3.13 ケーススタディ分析の結論
3.14 マドラス市
3.15 総合的廃棄物処理システムの最適化

第4章 ライフサイクルアセスメント
4.1 ライフサイクルアセスメントとは
4.2 ライフサイクルアプローチの利点
4.3 ライフサイクルアプローチの限界
4.4 廃棄物のライフサイクルインベントリ
(1) 目標の設定
(2) LCIの目的は何か
(3) 機能単位の設定
(4) システム境界
(5) インベントリ段階

第5章 ライフサイクルインベントリのケーススタディ
5.1 はじめに
5.2 カラカス市
5.3 パンプロナ地方
5.4 グロスター州
5.5 バルセロナ都市圏

第6章 廃棄物の発生と組成
6.1 はじめに
6.2 廃棄物の発生
6.3 本書で扱う廃棄物
6.4 都市ごみ発生量
6.5 都市ごみの組成
(1) 都市ごみの素材別組成
(2) 都市ごみの化学組成
6.6 都市ごみ発生量の変化
6.7 発生源減量の効果
6.8 都市ごみ分類
6.9 都市ごみ分析法

第7章 ごみ収集
7.1 はじめに
7.2 家庭での分別
(1) 分別能力
(2) 分別の動機づけ
7.3 持ち寄り収集とカーブサイド収集
7.4 収集システム
(1) 資源化可能物
(2) カーブサイド収集
(3) 資源回収量
(4) 異物混入レベル
(5) バイオごみと庭ごみ
(6) 容器包装
(7) 家庭系ごみ中の有害物
(8) 粗大ごみ
(9) 残余ごみ
7.5 従量制手数料徴収(捨てる分に応じた支払い)
(1) ケーススタディ:サンホセ市(米国カリフォルニア州)
(2) ケーススタディ:フォートコリンズ市(米国コロラド州)
7.6 総合的収集計画

第8章 施設での選別
8.1 はじめに
8.2 一般的な選別技術
(1) 手選別
(2) 機械選別
8.3 資源選別施設における選別
(1) MRFの設計
(2) MRF技術の進歩
8.4 混合ごみ選別によるRDF製造
(1) RDFの現状
(2) RDF選別プロセス

第9章 生物処理
9.1 はじめに
9.2 生物処理の目的
(1) 埋立処分の前処理
(2) 有効利用
9.3 生物処理の実施状況
9.4 生物処理のプロセス
(1) 前処理
(2) 好気性プロセス―堆肥化
(3) 乾式安定化
(4) 嫌気性プロセス―バイオガス化
9.5 コンポスト市場
9.6 コンポストの基準

第10章 熱的処理
10.1 はじめに
10.2 熱的処理の目的
10.3 熱的処理の現状
10.4 都市ごみのマスバーン焼却
(1) 焼却プロセス
(2) 排ガス処理
(3) 排ガス処理装置
(4) 固形物残渣の処理
10.5 RDFの燃焼
10.6 発生源分別の紙・プラスチック燃焼
10.7 燃焼ガス排出基準
10.8 社会的受容性

第11章 埋立処分
11.1 はじめに
11.2 埋立処分の目的
11.3 埋立処分の現状
11.4 埋立処分の基本的な考え方
11.5 埋立地の立地計画
11.6 埋立地の設計と管理
11.7 埋立地浸出水
11.8 埋立ガス
11.9 埋立ごみ
11.10 スカベンジング

第12章 マテリアルリサイクル
12.1 はじめに
12.2 輸送
12.3 紙・板紙の製造とリサイクル
12.4 ガラスの製造とリサイクル
12.5 鉄の製造とリサイクル
12.6 非鉄金属の製造とリサイクル
12.7 プラスチック製造とリサイクル
12.8 布類のリサイクル

参考文献
主要用語和英対照表
索引
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