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書籍詳細
 
カナレットの景観デザイン
−新たなるヴェネツィア発見の旅−
萩島哲著
B5・190頁 / 3850円
発行年月日 : 2010年5月
ISBN : 978-4-7655-2542-8
 

内容紹介
18世紀の代表的な風景画家カナレットの絵画は,ヴェネツィアを素材に都市の街並みを透視図のように描いており,都市・建築分野で取り扱う景観デザインの格好の素材となりえる。本書は,カナレットが描いた絵画を「景観デザイン」の観点から読み解くことによって,ヴェネツィア空間の新たな発見の旅に出られる書。絵画と現在のヴェネツィア風景を対比しながら探訪する様は、一般の人にも楽しめるものとなっている。
 
目次
第1部 ヴェネツイアを読むにあたって
  1 幻想の都市ヴェネツイア
  2 私はヴェネツィアに何を見出したいのか?
  3 ヴェネツィアを計る
  4 カナレットの人物像
  5 カナレットが描いた絵画

第2部 描かれたヴェネツイア景観
 第1章 序
 第2章 描かれた広場景観
  2.1 モーロ河岸の景観
  2.2 「公共(特別)広場」の景観
  2.3 サンマルコ広場に描かれた人物と視点場との関連
  2.4 「公共(一般)広場」の景観
  2.5 サン・マルコ広場と対照的なカンポ広場の構図
 第3章 描かれた運河景観
  3.1 水辺の祭り
  3.2 大運河を上る景観
  3.3 大運河を下る景観
  3.4 運河景観は流軸景
 第4章 運河景観の4類型
  4.1 運河景観を図る尺度
  4.2 運河景観は4類型
  4.3 絵画に見る人物の行動
  4.4 運河景観を特徴づける構成要素
 第5章 複数の視点場,視点移動
  5.1 運河景観における視点移動
  5.2 広場景観における視点移動
  5.3 複数の視点場
  5.4 パノラマ景観とフォーカスの強調

第3部 広場と運河の空間構成
 第1章 序
 第2章 広場の空間構成と利用
  2.1 広場の空間構成と装置
  2.2 広場の空間特性
  2.3 広場での利用者数
  2.4 広場内での視点場の位置
  2.5 広場の3つの機能
 第3章 運河空間の水際線
  3.1 大運河空間のプロポーション
  3.2 水際線の多様な構成
  3.3 水際線の工夫
  3.4 運河沿いの街路・広場の空間構成と人の流れ
  3.5 街路・広場における歩行者交通量
  3.6 運河沿い街路や広場の空間構成
 第4章 描かれた景観デザインの解読
  4.1 視点場や視対象となったインフラ
  4.2 デザイン・ボキャブラリーの発見
  4.3 景観の共有化
  4.4 焦点,偏向,切断,丸屋根

第4部 まとめ
  1 広場景観の諸特徴
  2 カンポ(広場)の利用と空間装置
  3 運河景観の諸特徴
  4 運河沿いの広場と街路の利用
  5 運河景観と広場景観
  6 複数の視点場から1点の絵画を描く
  7 景観デザイン・ボキャブラリー,解読から共有へ,そして景観デザイン
  8 カナレットの絵画と景観デザイン
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