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書籍詳細
 
景観デザインと色彩
熊沢傳三絵・著
B5・146頁 / 5500円
発行年月日 : 2002年3月
ISBN : 4-7655-1625-3
 

内容紹介
社会基盤施設の景観デザインと色彩に関する基礎知識,視座,手法などについて,カラー50余点を含む豊富な図版を示しながら具体的に解説する書.土木技術者でもあり,画家でもある著者の17年にわたる大学での集中講義の講義ノートを整理改稿したもので,収載されている図版はすべて著者の手になる絵である.
 
目次
1編 色彩の基礎知識
1章 色彩の表示
1.1 色の3原色
色光と色料/色光と色料3原色の関係
1.2 補色
物理補色/心理補色
1.3 色彩表示
有彩色と無彩色/色の3属性:色相,明度,彩度/色の表示/明度と彩度,色相環/マンセル体系,オストワルド体系の特徴/色名について
1.4 色の心理的効果
寒色と暖色/軽重感,威厳と軽快/進出性と後退性/明度による広がり/膨張と収縮,大小と面積比/居心地/連想/色による注意表示/衛生管理と色彩/視認性,判読性,注目性/明順応,暗順応
2章 色彩の調和
2.1 色彩対比
明度対比/彩度対比/色相対比/複合対比(有彩色と無彩色)/補色(余色)/発色効果と黒線,金線の活用
2.2 色彩調和論
色彩論誕生の経緯/デザイン色彩と絵画の色彩/オストワルド色彩調和論/ムーン・スペンサーによる色彩調和論
2.3 色彩調和のあり方
3属性の対比/色彩計画における必要条件
3章 歴史文化に見る色彩
3.1 色のルーツと国際性
中国古代の思想「陰陽五行説」/ヨーロッパの色/平安貴族の色彩(染色,織色,襲色)と室町,元禄時代/現代の色彩
3.2 西欧の色彩と環境

2編 景観・色彩計画の考え方
4章 近代建築,現代建築の示唆
4.1 近代建築まで
4.2 現代建築:1970年以降
ポスト・モダニズム/ポスト・モダニズムの考察と土木構造物/アール・ヌーボーのデザイン/都市再開発・新都市の出現と考察/現代の建築
5章 色彩計画とデザイン美
5.1 ツートーン・カラー(面積比,明度対比)
5.2 壁面の処理と秩序性
5.3 無彩色の活用
5.4 黒の使用
5.5 テクスチュア対比
5.6 shade 
6章 線のもつ感情と景観の構造
6.1 線のもつ感情
6.2 線の特性と景観
6.3 線・面の構成と造形
7章 環境調和における構造物と色彩
7.1 行政面からの環境調和の活性化
7.2 環境調和色彩計画の基本的考え方
自然環境への調和/基本的考え方
7.3 橋梁色彩
橋梁色彩の表現性/流行色
7.4 橋梁の色彩計画の条件
7.5 色彩環境調和の検討項目
8章 地形風土に適したデザインと色彩
8.1 Community Identityと快適環境
8.2 景勝地における規制
8.3 地形風土に適したデザイン
8.4 トンネル入口の色彩

3編 景観,色彩計画の具体例
9章 橋梁と景観
9.1 生活空間の中の橋梁
橋梁の内と外/橋梁形式/透視空間
9.2 橋梁特性と景観
鉄道橋と道路橋/河川橋梁と高架橋/ダム・ハンドレール設計への応用(黒部ダム)/アーチダムとウィングダムの取付部(黒部ダム)/流水河川橋梁と滞水河川橋梁・臨海橋梁
9.3 セーヌ川橋梁と隅田川橋梁
セーヌ川/隅田川の歴史と景観/隅田川の景観とセーヌ川橋梁
9.4 生活空間に溶け込む橋梁
歩道橋と周辺/橋梁の内面
10章 水辺景観
10.1 水辺景観の原点
河川と人とのかかわり/日本の河川と護岸工/水辺景観と名画
10.2 水辺景観の要素とデッサン
要素/風景画の描き方
10.3 水辺景観の変遷と検討
10.4 流出量と河道形成
護岸工,堤防/高水敷,低水敷/床止工,取水堰
10.5 堤防と水制工
緩傾斜堤防/水制工
10.6 運河,用水路などの景観
運河/ウォーターフロント
10.7 近自然工法による水辺景観
石庭,枯山水/取水堰
10.8 水辺景観と色彩
11章 街路景観
11.1 街路景観の要素
街路の規模と景観/近距離空間の景観/全体的空間の考察/修景と色彩/緑視率と緑被率
11.2 住宅,ビルなどの街路景観
住宅と景観/オフィスビルと景観/地下道入口・バス停の屋根
11.3 歩道とくつろぎの場
歩道の拡幅と車道/舗装と色彩/彫刻,街路樹
11.4 街並みづくり
「街並み環境整備事業」/住民同士で街並みの計画づくり/屋根,壁の色彩の統一,白の壁
11.5 都市の考察
歴史建物/都市道路/教会広場/公園,広場,モール/社会道徳と都市の構成/河川のくつろぎ/高齢者・障害者対策/商業主義文化・現代建築の進出と対策
11.6 駅前広場
中規模駅前広場/駅前広場の色彩/ペデストリアン・デッキ/景観上の留意事項
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