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書籍詳細
 
地盤環境の汚染と浄化修復システム
木暮敬二著
A5・260頁 / 4840円
発行年月日 : 2000年11月
ISBN : 978-4-7655-1616-7
 

内容紹介
近年,ゴミ焼却に伴うダイオキシン類による汚染が各地で問題となっているが,地盤汚染は,汚染物質が滞留しやすく,大気汚染や表流水の汚染に比べて,浄化修復に多額の費用と長い時間とを要する.本書は,汚染物質の挙動特性に合った方法で,できるだけ効率よく行わなければならない地盤の浄化修復のための対策法と,原因物質や地形,地盤特性などによって的確な方法を選択しなければならない地盤汚染の調査法について,選択に必要な知識を盛り込みつつ詳述している.
 
目次
第1章 土の環境機能
1.1 食料・植物生産機能
1.2 水質浄化機能
1.3 空気浄化機能
1.4 生態系と土の浄化機能
1.5 土のpHと緩衝作用
1.6 土の環境容量
1.7 活性炭
第2章 地盤汚染の現状と環境基準
2.1 土壌・地下水汚染小史
2.2 歴史的な汚染事例
2.3 農用地汚染の現状
2.4 市街地における地盤・地下水汚染の現状
2.5 市街地における汚染の原因
2.6 ダイオキシン類による土壌汚染
2.7 人の健康と化学汚染物質

第3章 地盤汚染のメカニズム
3.1 汚染物質の土中での存在形態
3.2 重金属汚染のメカニズム
3.3 有機塩素系化合物汚染のメカニズム
3.4 油類・炭化水素汚染のメカニズム
3.5 ダイオキシン汚染のメカニズム

第4章 地盤汚染に関する調査・試験
4.1 調査・試験の特徴
4.2 調査・試験の手順
4.3 資料等調査
4.4 表土の調査と試験
4.5 土壌ガスの調査と分析試験
4.6 ボーリングによる調査と試験
4.7 地下水の調査と試験
4.8 調査・試験結果の評価

第5章 浄化修復対策の体系
5.1 応急対策と恒久対策
5.2 重金属汚染の浄化修復対策
5.3 有機塩素系化合物汚染の浄化修復対策
5.4 対策の適用性
5.5 モニタリングと効果の確認
5.6 浄化修復対策の動向

第6章 固化・不溶化と封じ込め
6.1 汚染地盤の掘削・運搬・保管
6.2 固化処理
6.3 化学的不溶化
6.4 封じ込め
6.5 原位置ガラス固化工法

第7章 原位置で分解・無害化する対策
7.1 透過性浄化壁を利用する対策工
7.2 バイオレメディエーション

第8章 地中から汚染物質を抽出・除去する対策
8.1 地下水揚水法
8.2 土壌ガス吸引法
8.3 気液混合抽出法
8.4 エアースパージング
8.5 循環井戸による抽出
8.6 原位置土壌洗浄法
8.7 ウェルポイント工法を利用する抽出法
8.8 生石灰攪拌混合工法を利用する抽出法
8.9 盛土抽出法
8.10 電気化学的現象を利用した抽出技術

第9章 汚染物質の分離・分解処理
9.1 分離と分解
9.2 土壌洗浄法による分離
9.3 気泡連行法による分離
9.4 泡沫浮上法による分離
9.5 加熱による分離
9.6 触媒を用いる分解
9.7 紫外線による有機塩素系化合物の分解
9.8 有機塩素系化合物の還元無害化処理
9.9 BCD法によるPCB汚染土の分解

第10章 廃棄物処分場と地盤汚染
10.1 廃棄物処分場と地盤・地下水汚染
10.2 廃棄物処分場
10.3 埋立処分場の機能と構造
10.4 廃棄物の埋立
10.5 処分場の管理とモニタリング
10.6 処分場の閉鎖
10.7 処分場の跡地利用

[終章にかえて]
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